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「交通安全」

森竹高裕

子供の視界と大人の視界 資料Ａ
子供の見える範囲を想像しよう
子供の視界を手でおおって作ってみよう
どんな性格の子が危ないか
交通事故の法則
１：３０：３００

二人乗りの恐さ 資料Ｂ
ヘルスメーターに体重をかけてみると

子供の視界と大人の視界 資料Ａ

子どもの事故の原因

視界の狭さ：道路を渡ろうとすると一点しか見えなくなる
子ども：１６０゜　←→　大人：２００゜

ハンイリッヒの法則

交通事故の起こる確率は、１：３０：３００の割合で起こる
　　　１：死亡事故、はねられる等大きな事故
　　３０：「危ない」とひやっとしたこと、ぶつかってはいない
　３００：ちょっとムッとすること、回りの車の動きが自分の予想と違った時

交通事故とは？

回りの車や歩行者が、自分の予想と違った動きをしたとき
（「なんだこいつ」「何かんがえてんだ」と思ったときで、別に危ない思いをしたわけでも接触したわけでもない）

ＲＦＴ(Risk Forecast Training)＝危険予知トレーニング

交通事故の起こる原因

操作ミスによる事故：アクセルとブレーキを踏みまちがえるなど････10数％
判断ミスによる事故：まだ大丈夫だと思った････操作ミスによる事故の２〜
３倍　→　ＲＦＴの必要性が生まれてきた

ＲＦＴ（交通危険予知訓練）の実施方法（現時点で最も効果的な手法）
　これまで交通事故を減少させるための交通安全教育は、主として運転者の運転操作技能の向上に偏っていたといっても過言ではありません。しかしながら交通環境の悪化や自動車そのものの改良進歩（ＡＴ・ＡＢＳ・ＰＳ・ＡＷＳ）　によって、運転操作がうまいへたが、交通事故を避けることにはつながらなくなってきております。
　そこで、操作技能に頼るのではなく、「運転者が交通事故の加害者や被害者　にならないための知恵」すなわち「交通危険予知力」をつける教育が求められ　ているのです。

ＲＦＴを実施する際の注意点（話し合いをする際のルール）
ブレーンストーミング（集団思考法）
・人の出した意見やアイディアを否定したり・批判しない
・アイディアの数は多い程良い。質を問題にしない。
・人の出したアイディアをヒントにして次の新しいアイディアを展開する
・自由奔放に変わったアイディアや意見を出す

指導者がおこなうこと
・指導者がテーマを出す（決める）
・選んだ理由と重要性を説明する
・発言が止まったら、展開しやすいようなヒントやアイディアを出す
・内容が偏っていたら、別の角度からの考え方や意見を出してみる
・発言内容を整理させ、どれが重要か討議しその意見に対する対策を考えさせる。
・指導はしないこと。あくまでヒントにとどめ、答えは受講者に出させる。
　→　自分たちで出した答えだから、自分たちが守るようにしよう
（自分の決定に責任を持たせる）

ワークシート　　　（　）組　なまえ（　　　　　　）

ある場面の絵または写真
（学区の交差点の写真など）

Ｑ１．このイラストから、どんな情報がキャッチできますか
Ｑ２．情報をまとめて考えると、どんな交通状況と思いますか（とりあえず、あなたは何を考えますか）
Ｑ３．次にどんなこと（交通状況の変化）が起きると思いますか
Ｑ４．どんな交通事故が起きそうだと思いますか
Ｑ５．その交通事故を防ぐにはどうしたらいいと思いますか
（Ｑ５．については一番いいと思うものを一つ選ぶ）

平成８年度小・中学校交通安全教育指導者研修会報告書より

資料Ｂ 実践記録

小学生の交通事故の原因（H7静岡県） 自転車による事故の原因（H7静岡県）

総数２３２人　：　他車同乗中（５６人） 　歩行者（９５人）　自転車（ ８１人）

グラフ１（略） 　グラフ２（略）

グラフ２の「安全運転義務違反」というのは、手ばなし運転、二人乗り、並走（ならんで走る）などです。

グラフ２を見せて、「安全運転義務違反」についての説明をすると「あっ、オレ全部やったことがある」という声が聞こえてきた。

これまでに、自転車に乗っていて恐かったことがありますか

車のかげを走っていたとき、むこうから車が来て危なかった。
スピードを出しすぎて止まれなくなった。
二人乗りをしていたら、高校生の人とぶつかってしまった。
など、次から次へと体験談が飛び出した。他人の不幸が好きなのは、人の性。子どもたちは、じっと耳を澄まして聞いている。

二人乗りは運転しにくいですね。タイヤの前輪と後輪を比べた とき、力の入りぐあいはどうでしょう。力のかかりかたは同じくらいだろうか。それとも違いがあるだろうか。

簡単に「同じ位」か「違う」かを予想させ、実際にヘルスメータを使った実験をする。体重が同じくらいの男の子に協力をお願いした。（図参照）

このように、一人でのったときには前輪後輪とも同じくらいの力がかかるのに、二人乗りをすると後輪側に３〜４倍の荷重がかかるのである。簡単に言えば、前が浮いてしまうのである。だからハンドル操作がしにくくなりふらついてしまう。

自転車チェック（あなたはどのくらい安全か？）をしよう

１．黄色信号では急いで渡るようにしています （ Yes・No ）
２．信号のない交差点では、スピードを落とさずに走りぬけます( Yes・No ）
３．電気がもったいないので、夕方にはライトをつけません （ Yes・No ）
４．自転車で学区外に行くことを、家の人はいつも知りません （ Yes・No ）
５．自転車に乗るときはいつも二人で乗っています　　 （ Yes・No ）
６．少しでも速く走れるように、自転車を改造しています （ Yes・No ）
７．運転がうまくなるようになるべく手をはなして走ります ( Yes・No ）
８．友達と楽しく話せるように横２列に並んで走ります ( Yes・No ）
９．自転車を止めるときには道いっぱいに広げています 　　　（ Yes・No ）
１０．親や先生から注意されたら口答えをするようにしています ( Yes・No ）

Yes の数（　）こ

あなたの安全度は？　〜一年後のあなたはどこにいるか〜

１０こ　　お　墓　　さようなら、おしい人を亡くしました
７こ〜９こ 病　院　　包帯ぐるぐる巻き、太い注射をはい一本！
４こ〜６こ 保健室　　保健の先生に手当をしてもらいましょう
１こ〜３こ 学　校 今日も元気にすごしています
０こ 警　察 すばらしい表彰状、そうでなけりゃ大嘘つき