懇談会アイディア「対比と絶対・隠し絵」

隠し絵などを使った懇談会のアイディア　　　　　　

森竹高裕

「対比と絶対」シナリオ」

１の絵を見て下さい。どちらの円が大きく見えますか？　と、挙手してらう
２の絵を見て下さい。どちらのａが大きく見えますか？　と、挙手してらう
３の絵を見て下さい。どの月が大きく見えますか？　と、挙手してらう。
（３では意見が分かれそうなので、理由を聞いてもいいかもしれません）

大きいか小さいか、明るいか暗いかという性質は、相対関係で決まるものではありません。人は一般的に対比をもとに判断します。ある図形のまわりに十分な空間を与えると、それは相対的に小さく見えます。一方それをきちんと囲うと図形はその枠をはみ出さんばかりの勢いに見えます。１の円も２のａも、実はどちらも同じ大きさです。
　３の月はどうでしょう？　地平線の近くでは月は無意識のうちに稜線上の家や山の輪郭と比較されるので、どうしても大きく感じられます。みなさんもこんな経験がありませんか？視野角が0.5度に少し足らない月でも、地上の事物と比べると実に大きく見えます。
　私たちはどうしても周りと比較して子どもを比べがちです。でも本当は、その子の持つ本来の力を見つめなければなりません。成績についても同じです。つい先日、評価についても、相対評価から絶対評価に変わるという記事が掲載されました…（と続く）

１図
http://www.wnn.or.jp/wnn-h/hiroba_o/o_hiroba2.html
　予断と偏見
２図の代わりとして（改行されています。～～.htmlです。ご注意を）
http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/basics/visual/GE.muelerlyer.html
　ミューラーリヤー
３図のイメージ
http://www.iwami.or.jp/ponpoko/1999/08gatu/ponta01.htm
　夕日は、なぜ大きくみえる？

「隠し絵」シナリオ

１のどこかにナポレオンが隠れています。ナポレオンはどこにいるでしょう？
２のどこかにお百姓さんが隠れています。どこにいるでしょう？
３のどこかに女牛飼いが隠れています。どこにいるでしょう？

　一見すると見えなくても、目を凝らし注意力を働かすことで、隠れたものが見えてきます。子どもも同じで、目を凝らし耳を澄ますと、普段は見えないものが見えてきます。いいことは自分から話しますが、よくないことは決して親に話さないものです。
　でも子どもは無意識のうちに、何らかのメッセージを必ず発しています。そのメッセージをキャッチできるアンテナを高くしたいですね、という話をする。

隠れた動物たち
http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/basics/art/hidden.html
　鳥と犬が隠れています。

参考図書：「イリュージョン」（河出書房新社）3900円

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