森竹高裕
ＶＴＲを使って家族愛について考えた授業です。
教科 道徳
日時 平成２年１月１０日（水） 第５時
教材名 「おじいちゃんの栄光」 （ＮＨＫ中学生日記より）
ねらい
家族の恩人に対して温かい思いやりを持って接することは，家族の幸せにつながることを，ＶＴＲの主人公（黒部薫弘）のおじいさんの接し方から学ばせる。
展 開
| 教師の働きかけ | 予想される児童のあらわれ | 留意点 | ||
姥捨山の説明をし，殺老・棄老について知らせる ＶＴＲ「おじいちゃんの栄光」（ＮＨＫ中学生日記）前半を視聴させる |
視聴させながら，おじいさんに対する家族の人々の発言や考え方を板書する おじいさんは，家族にとって迷惑な存在であることを押さえる 挙手により，全体の傾向について把握する 自分自身の家族の問題として，考えさせる 家族は，お互いに支え合いながら，暮らさなければならないことを押さえる |
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| おじいさんは，家族の人に大切にされていますか | ||||
| ・邪魔者扱いをされている ・親戚のうちへ，追い出されそう ・迷惑がられている |
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| 薫弘は，このままおじいさんと一緒に暮らしたほうがいいだろうか | ||||
| 自分は，どう思うか挙手させる ＶＴＲの後半を視聴させる |
<暮らしたほうがいい> 家族は大切にしなければいけない ボケがなおるかもしれない <暮らさないほうがいい> 受験があるから大変になる また名古屋に戻ってくればいい 薫弘のわがままで，自分勝手だ |
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| あなたは，薫弘のしたことに賛成ですか | ||||
授業のまとめをする |
<賛成> おじいさんが元気になってきた 家族は助け合わなければだめ |
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反省・考察
演技やスト−リ−に迫力があり，フィクションでありながら，子どもを引き込む魅力があった。
どこの家庭でも起きそうな深刻な問題であり，子どもにとって自分の問題として考えやすかった。
ＶＴＲを前・後半に分けたので，興味を持って続きを見ることができた。
ＶＴＲの視聴に時間がかかったので，充分に意見の交換ができなかった。
授業のまとめで，結論めいたことをいわなかったが，ＶＴＲの内容から授業の意図することを自然と理解したと思われる。
ＶＴＲの中で，主人公の葛藤場面があったので，子どもも同じように葛藤し，深く考えた。