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各地の教職員研修について

あ　

森竹高裕

各地の教職員研修について、どのような研修をしているのか興味を持ちました。そこで、アンケートを取り、まとめてみました。
全国の傾向を分析したかったので、アンケートをもとに一部森竹が判断し分類したものがあります。明らかな間違いがありましたらご指摘下さい。

各地の研修分類

	学校が受ける	個人が受ける
主 任 が 行 く	山形（山形） 　小野田（山口） 　龍野（兵庫） 　大野郡（大分） 　浜松（静岡） 　藤枝（静岡） 　姫路（兵庫） 　大矢野町（熊本）	杵築（大分） 日田（大分） 鳥取（鳥取） 豊橋（愛知） 越谷（埼玉） 荒尾（熊本） 江東区（東京）
自 由 に 参 加 で き る	会津若松（福島） 　岩室村（新潟） 　臼杵（大分） 　下川町（北海道）	日出町（大分） 毛郡（大分） 塩竈（宮城） 三笠（北海道） 伯太町（島根） 清水（静岡） 宗像地区（福岡） 大宮（埼玉） 引佐（静岡）

研修のよい点

	学校が受ける	個人が受ける
主 任	・足なみがそろう ・学ぶことが多い	・少人数なので 意見を言いやすい
自 由 に 参 加	・情報交換になる　 ・共通理解しやすい　 ・大規模な取り組みができる	・希望するところへ行ける ・自主的な運営ができる ・地域の教材研究ができる ・やりたいことができる ・主体的

研修の問題点

	学校が受ける	個人が受ける
主 任 が 行 く	・マンネリ　 ・やらされている感が強い ・忙しくなる　 ・個性が認められにくい　 ・希望する部へ行けない　 ・小回りが利かない	・継続性に欠ける ・部への人の出入りが激しい ・やらされている感が強い ・個性が認められにくい ・人材に左右される ・公的会合（公費の出張）が 少ない ・深まりがない
自 由 に 参 加 で き る	・やらされている感が強い　 ・公的会合（公費の出張）が 少ない ・部の人数が少ない	・継続性に欠ける　 ・深まりがない ・公的会合（公費の出張）が 少ない→私的な会合が増える ・教科による偏りがある ・楽しようと思えばできる ・授業者が決まらない ・教員のレベル低下 ・テーマが大きすぎる ・全体への広まりがない ・他の部へ回されることがある

考察

• 現在の方式（学校が受ける＋主任が参加する）では、マンネリ・やらされている感が強い。個性を認めた実践をしにくい状況にある。
• 提案された方式（個人が受ける＋自由に参加する）は、いい点も多いし問題点も多い。危険と背中合わせという感じがする。
• メーリングリストに入っている人は、もともと研修に対する意欲が高い。全ての教員が意欲的に学ぶかどうかは疑問が残る。
• 希望を尊重する、意欲を尊重するという趣旨はよい。しかし、新教育課程で指摘されている「教師に、子どもの基礎学力を落とさないことが試される」と全く同じことが、教員研修にもあてはまる。最低限の保証をどこでするか。

これからの研修はどうあるべきか（私案）

• 個人のやる気・希望を生かそうという趣旨は賛成、尊重したい。
• 授業研究部と課題研究部の２つの部に属することにする。
• 研究授業は学校で受ける。授業研の参加は、主任に関係なく自由とする。現在の方式を引き継ぎつつ、参加する部は自由にする。つまりＢの方式。
• 人が集まらない部は、廃止または人数調整をおこなう。
• 各校の研修主任からなる運営委員会（仮称）によって、準備・運営をする。現在の専門委員長＋専門委員のおこなっている仕事をする。
• 年間の会合は、次のようにする。（研修主任の場合。そのほかの教員は７月と１０月のみ参加する）

　　　 　 ４　月　　　　　　７　月　　　　　　１０月　　　　　３　月
　授業　　担当決め 　　事前研 　　　　　授業研 　　　　反省
　課題 　 担当決め 　　打ち合わせ　　　実践発表 　　 反省