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新学期が始まって、子どもたちから必ず聞かれることの一つに「先生シャープペンを使ってもいいですか？」という質問がある。鉛筆の方がシャープペンより書きやすいことを体験を通して学ぶ授業をおこなった。
シャープペンについては、いろいろな考えがあるが、私は次のように考えている。
それぞれについて実演を交えながら説明していった。
最大の理由は、とめ・はね・払いをきちんとするためである。子どもたちに、鉛筆とシャープペンの両方を持たせ比べることにした。
子どもたちは両方のペンを持ち替えて比べていた。ほとんどの子どもたちが、次のように答えた
・シャープペンの方が、直角に近い。
これがなぜ、とめ・はね・払いに関係するのであろう。次に、手首の動きに注目させた。シャープペンのように、
< 垂直に近いとき > と鉛筆のように < 角度が緩やか > の場合では、どちらが手首を動かしやすいか、比べてみることにした。
実際にやってみると < 角度が緩やか > な方が（鉛筆を使用する）、より手首を動かしやすいことがわかった。つまり、鉛筆は手首が動かしやすいことで、とめ・はね・払いをきちんとすることができるのである。
一時期まる文字という書体が流行った。とめ・はね・払いがない丸い形をした文字である。これもシャープペンが生み出した書体であることを話した。
シャープペンの芯は２Ｂを使うことを勧めている。２Ｂというのは文房具屋さんで手に入れやすい軟らかい芯である。シャープペンの芯は、0.5ミリと大変細い。そのために書くには力が必要で、硬い芯では手首がすぐに疲れてしまう。
また、ＨＢやＨの芯で書いたものは、薄くてよく読めない。これでは後から見直したときによくわからなくなってしまう。そこで２Ｂの芯を使うように勧めている。
筆箱に入れておくシャープペンは１本にすることを勧めている。できればよい品のものを１本。鉛筆を数本入れておくのは意味がありますが、シャープペンをたくさん持っていても意味がありません。ちゃんと使えるものが１本あれば、それで十分用が足りるのである。
子ども用のシャープペンとしては、次の商品がよい。
「スクールグリップ」（パイロット社）
一本３００円。色はレッド・ブルー・イエローの３色。
替え芯はこの製品用に開発された、特に長い芯で0.9〜0.5mmまである