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今からいくつか尋ねますから、もしそうだったら手を挙げて下さいね。私と、一緒にお勉強した人は、手を挙げて下さい。一緒に遊んだ人は？ お話しした人は？ 挨拶した人は？私が、初めて三小に来たときには、誰一人この手は上がりませんでした。でも今ではもうこんなにたくさんの手が上がりました。とっても嬉しく思っています。
今日はちょっとクイズを出します。こんな糸を知っていますか？それは、目には見えない糸です。そして、一度つながるとどんなに遠くても、何年たってもつながっている糸です。さあ、どんな糸でしょう。わかるかな？
この答えは「心の糸」です。聞いたことありますか目には見えないし、触っても感じることはできません。どんなに遠くても、いつまでたってもつながっています。なんだか、魔法の糸みたいだね。でも、心の糸は誰でも持っているし、誰にでもつくれるんだよ
心の糸を難しい言葉で言うと、信頼関係といいます。この人なら信用できるな、大切な人だなと思う気持ちのことです。一緒に勉強したり、真剣に行事に取り組んだりときには話し合ったり遊んだりこうやって少しずつ、心の糸は太くなっていきます。私たちは、魔法使いではないから、毎日ちょっとずつちょっとずつ、糸を太くしていくしかないよね。私もそうやって、心の糸を太くしてきました。
心の糸を漢字で書くと「絆」と書きます（と紙を見せる）この字を読めますか？「きずな」って読みます。この字を見てごらん。糸が半分と書いてあるでしょう。
そう、糸は半分ずつなんです。自分から半分、相手から半分。ちょうどまん中で結ぶんです。自分の糸で相手を縛ってはいけないし、相手に縛られてもいけません。お互いがお互いを助け合ったとき、絆が生まれるのです。
４年間で君たちと心の糸が結べたように私は、新しい学校で、新しい仲間と、新しい心の糸を結ぼうと思っています。でも、みんなと結んだ心の糸は、いつまでたってもどこへ行っても切れませんいつまでも忘れないよ。今まで本当にありがとう。最高の４年間でした。