１年「ようこそ秋の国へ」

時　数　10 / 11

活動名　「お客さんを招待する相談をしよう」

ねらい

自分たちの「しぜんのくに」に，誰を招待するかを相談し，招待状を作る。

展　開

考　察

　第１０時は，「しぜんのくに」へ招待するのは誰がいいか，相談をした。子供たちに招待したい人を尋ねたところ，両親や兄弟があげられた。そのほかには６年生の相棒のお兄さんやお姉さんや学校の先生，近所のおばさんなどがあげられてきた。子供たちは始め自分の両親を呼ぶことにあまり賛成しなかった。不思議に思って理由を尋ねてみると，「お父さんもお母さんも仕事だから」という返事が返ってきた。そこで「授業は参　観会の日にやるけれど，それならお母さんたちを呼べるかな」と問い直したところ，３５名の子供がお母さんたちを招待することに賛成した。残りの１名は参観会にはいつもきてくれない家庭の子供であったので，教師（担任）に向けての招待状を書くことにした。

　この後，招待状を書く紙をわけ，思い思いに招待状を書かせた。家の人だけを招待するのではなく，自分の招待する人はだれでも招待していいことにした。すると子供たちは，あれこれと自分の招待したい人を考え，平均して一人２枚の招待状を作った。自分の招待したい人は誰でも招待していいということが子供たちを意欲的に取り組ませたようである。中には，工夫して飛び出す絵本のようにしたり，お客さんに自分たちがどこでやっているか分かるように地図を書いたりする子も現れた。この地図は第８時で書いた地図よりも一層詳しくなっており，子供の空間認識が育ったことを感じさせられた。