６年　　　算数

　　　倍と割合 ３　 〜１００％よりも大きな％はあるか〜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 森竹　高裕

１００％よりも大きな百分率があるかどうかについて考えた。授業の中で、
次のようにつぶやいた子がいたのでそのまま学習問題にした。

発問１　１００％よりも大きくなる％はあるのかな？

< １００％より大きなものはない >
　・１００％より大きいのはおかしいと思う。もし１２０％とかあったら全
　　体よりも大きいことになっちゃうからへん。２００分率とかあるなら全
　　部まではいっていないからいいと思うけれど・・・
　・１００％より大きい果汁ジュースはあるのかな？もしオレンジ１００％
　　よりも大きなジュースがあるとしたらオレンジ全部を入れてさらに何か
　　を入れるってことになるんじゃない。だからおかしい。
　　→　昨日コンビニに行ったときに、ジュースのところを見てみたんだけ
　　れど、１００％より大きな果汁ジュースはなかった。
　・射的の場合で考えたんだけれど、５発撃って、５発当たれば割合は１０
　　０％ですよね。でも５発撃って６発当たることはないんだから１００％
　　よりも大きいときがない場合もある。

< １００％までのときと、１００％以上のときがある >
　・％は１００％以上になるときと、１００％までしかないときの２つの場
　　合があると思う。例えば電車のときには満員になってもまだ詰め込めば
　　人が乗ることができる。だから１００％以上のときがある。でもジュー
　　スや射的のようにある数よりも絶対に大きくならないときがあるので、
　　そのときは１００％までになると思う。

１００％以上になるときと１００％までしかないと、場面によって違うよう
なので、どんな場面があるか考えることにした。

発問２　１００％までしかないのはどんな場合があるか考えてみよう。

　・天気予報だと思う。降水確率は１００％までしかない。１２０％とか　
　　１５０％とか聞いたことがないから
　・ペンキを塗る面積。壁を塗る量はそれ以上（１００％以上）増えること
　　はないから
　・コップに入れる水の量。コップの大きさはかえることができないから、
　　１００％（一杯）以上になることはできない
　・双眼鏡の倍率はそれ以上にできない。

このように百分率も、いろんな場合があることが分かった。電車のすし詰め
のように１００％以上になる場合についても理解することができた。