６年　理科 　 　　　水よう液の性質　５　　炭酸ジュースを温めたらおいしくなるか 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 森竹　高裕 　 　 　気体が溶けている水溶液があることを確かめるために、子どもたちの大好きなジュースを使った実験をおこなった。 　 発問１　炭酸ジュースを温めたらおいしく飲めるだろうか？ 　 　 　この質問に対して、すぐに全員から「おいしくなーい」と言う声か返ってきた。授業に対する期待を感じさせる声である。 　そこで、なぜ冷えたジュースのほうがおいしいのかを、簡単に説明した。 　 　　　　炭酸ジュースの中には、二酸化炭素が溶け込んでいるのです。 説明１　ジュースの温度が上がると、この二酸化炭素は外に出ていって 　　　　しまうのです。二酸化炭素が溶け込んでいるから、わたしたち 　　　　はジュースがおいしいと感じるのですね。 　 　 　そこで次に、ジュースの中に二酸化炭素がとけ込んでいることを確かめる実験をおこなった。 　 実験１　ジュースの中に二酸化炭素が溶け込んでいるか、実験して確か 　　　　めてみよう。 　 　 　Ａ：試験管の中にジュースを入れて振ってみる 　Ｂ：ジュースをアルコールランプで温めて飲む 　Ｃ：温めたジュースをリトマス紙につけてみる 　Ｄ：冷たいジュースをリトマス紙につけてみる 　 　さて、実験の結果は････ 　Ａ：ジュースが吹き出してきて泡だらけになった。ジュースがなくなった 　Ｂ：甘くて、ジュースがおいしくなった。 　Ｃ： 　Ｄ： 　 発問２　水と二酸化炭素が入ったペットボトルを振るとペットボトルは 　　　　どうなるだろうか？ 　 　 　子どもたちの予想は、次のようなものであった。 　・水の量が増える。 　・ペットボトルが膨らむ 　・水の量が減る 　・爆発する　 　・ペットボトルがへこむ。 　 　などの考えが出された。そこで、実際にペットボトルを入れて振ってみると、上の図のように見事にへこんだ。回りに集まって、恐る恐る見ていた子どもたちの中から「オーッ！」と言う声があがるほどだった。 　 実験２　塩酸と大理石を使って、二酸化炭素を発生させてみよう。 　 　 　二酸化炭素の発生は、大理石と塩酸を使うことによってできる。右の図のような装置を作り、二酸化炭素の発生しているようすを確かめた。