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水よう液の性質５

　塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜたらどうなるか〜

森竹高裕

　塩酸や水酸化ナトリウムを溶かすどうかを調べた。またその液の性質が酸性かアルカリ性かリトマス紙やＢＴＢ液を使って調べた。ＢＴＢ液は酸性→黄色、中性→緑、アルカリ性→青色と変化しとても美しく、子どもたちはとても喜ぶ。

　実験から塩酸も水酸化ナトリウムもアルミニウムを溶かすことがわかった。そこで、この２つの水溶液を混ぜたらどうなるかを考えてみた。

塩酸と酸化ナトリウムを混ぜたら、液の強さはどうなると思いますか。

　２つの液体を混ぜると、さらにパワーアップして最強になるだろうか。子どもたちの予想は〈もっと強くなる〉１人　〈同じ〉２人　〈弱くなる〉２人　と分かれた。それぞれに理由があり、聞いているとおもしろい。

〈強くなる〉１人
　・塩酸も水酸化ナトリウムも金属を溶かすから
〈同じくらい〉２人
　・酸性とアルカリ性の真ん中をとって同じくらい（とけ方は変わらない）
　・ 酸性のものとアルカリ性のもの混ぜたら中性ぐらいになる。
〈弱くなる〉２人
　・塩酸と水酸化ナトリウムは反発して弱くなる。

　初めは悩んでいた子どもたちの考えを聞きながら、自分の考えを持つことができた。予想ができたところで、いよいよ実験である。
塩酸と水酸化ナトリウムをちょうど同じ量（同じ濃さのとき）だけ入れると、金属はまったく溶けなかった。これは中和といって酸とアルカリがお互いを打ち消しあったことを教えた。