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| 一人一人に違いがあり、その誰もがかけがえのない存在であることを、金子みすゞは実にわかりやすく伝えています。この詩は、子どもたちも大好きです。 「この詩で一番大事な一行はどこだと思いますか。線を引いてごらん。」と問うと、子どもたちは迷わず“みんなちがって、みんないい”に線を引きます。 「“みんなちがって、みんないい”を分かりやすく書き直すとどうなるかな。」と問えば、 ・みんな違って、みんな一つずついいところをもっている。 ・みんな自分がもっているいいものが違っている。 ・みんなはそれぞれ違っているけど、みんなはそれぞれいい。 こんな答えが返ってきます。 “みんなちがって、みんないい”は、なかなか難しいものです。とかく私たちは自分と他人を比べ、相対的に自分の位置を確かめようとします。 「どうして私ばかり○○なのだろう。」 「あの人のように○○できればいいのに。」 こんな思いに取り憑かれると、たちまち足下が揺らぎ自分が自分でなくなってしまいます。 自分のよさは何か？ 自分の持っている「世界に一つだけの花」（byＳＭＡＰ）は何か？ を見つけたいものです。一人一人は違う花の種を持っているはずですが、その種は容易には見つかりません。私自身も随分苦労しています。子どもたちの持っている花の種を見つけ咲かすお手伝いができたら嬉しいです。 |