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自分を変えることはとても難しいことです。これまでの経験や思いこみが「変わりたい」という願いを簡単には受けつけません。それでも人はかわれると信じています。人はいくつになっても自分で自分を変えていけると信じたい。 知らず知らずのうちに、硬くなってしまった自分の心。いつの間にか生えてきた棘（とげ）が、知らず知らずのうちに人を傷つけます。でも本当は、その硬くなった心の下に、つるつるの純粋な気持ちが残っているのでしょう。 皮をむくのは勇気がいります。昆虫も脱皮するときが一番危険にさらされます。一番弱いところを外に向かってさらすからです。脱いだ直後は透明の、弱点だらけの柔らかい体。 私たちが自分の皮をむくときも、同じように弱いところを外にさらします。でも、一枚一枚と自分の殻を破ることでしか成長はありません。私も古くて固い皮を一枚脱ぎ捨てみようと思います。身軽になって子どもたちと軽やかに歩みたいと願っています。 |