奈々子に |
| 先日、全校児童に向けて「心いきいきアンケート」を実施しました。「⑥ あなたは、自分のことが好きですか？」では、すき５０人(58%)、どちらともいえない２５人(29%)、すきではない５人(6%)でした。私は「自分が好きではない」と答えた５人の子が、どんな思いで「すきではない」に印をつけたのか気にかかります。 自分を好きになるのはとても難しいことです。その意味がわかるほど難しいと感じます。人は全てにおいて平等ではありません。人それぞれいろんな事情を背負って生きています。時には「なぜ自分ばかり○○なんだろう」と悩むことだってあります。自分と他人を比べたらきりがありません。上を見たり他人と比べると、私達はたちまち劣等感に取りつかれてしまいます。「もっと○○だったらよかったのに」「なぜ自分は○○でないのだろう」こんなとき人は自分を見失ってしまいます。 一方、明るく前向きに人生を歩んでいる人は、はつらつとして魅力的です。これは「何かができる」とか「何かに優れている」という能力の差ではなく、その人の心の持ち方に違いありません。 自分の価値を周りの人との位置関係で決めるのではなく「自分は自分でいいのだ」「できることを、精一杯やればいいんだ」と、腹をくくったとき、人は肩の力が抜け心豊かに生活を送れるのではないでしょうか。私が子どもに願ってやまないこと、それは「自分を好きになる」ことです。 |