主題
「こぎつねの窓」と「ぼくの窓」に映し出される世界に共通するもの、それは今は会うことのできない最愛の人、一番会いたい人である。そしてお互いひとりぼっちの身であり、そういう状況に立たされている現実は「こぎつね」にとっても「ぼく」にとっても不本意であり、理不尽である。この二人の共通点がお互いの心の交流のはじめになる。人は失った過去にあこがれるものである。しかしそれは儚い夢にすぎない

考えられる発問
・第一次感想
・この物語は、なんという物語ですか。作者は誰ですか？
・この物語のキーワードといえる言葉を探そう
・キーワードを組み合わせて、題名を作ろう。どの題名がいいと思いますか
・季節はいつですか
・この物語の色は、何色が中心になっているか
・青はどんな感じの色か。→　清らかなイメージ
・白と青ではどちらが似合っているだろう　→　青の方が回数多い。
・心の清らかな人だけが窓から見ることができるのだろうか
・ぼくはいつから「きつねの不思議な世界」に入りましたか
・p58〜p61でぼくときつねの気持ちを探してみよう
・ぼくがきつねに対してぼくはどう思っていますか
・きつねがぼくに対してぼくはどう思っていますか
　→ぼくときつねの気持ちはすれ違っている
・物語の始めと終わりを見て下さい。はじめはまるまるだったけれど終わりでは○○になったというように、初めて終わりでぜんぜん違うというところはありませんか
・ぼくの気持ちが変わったのはいつですか
・ぼくときつねの同じところは何ですか
・ぼくの窓には何が見えていたでしょうか
・お母さんは、窓の中に出てきましたか
・ぼくはなぜ切ない気持ちになったのですか
・ぼくは嬉しいはずなのに、なぜ切ないという逆の気持ちになったのか
・切なくなるのにまた指を染めてもらうのはおかしくないか
・この話の中で、窓の役割は何か
・大切な鉄砲を撃ってまで手に入れた窓は、そんなに価値のあるものか
・気持ちの変化の言葉を抜き出そう
・ぼくが鉄砲をあげてしまった理由はなんだろう
・きつねはぼくをだましたのか


単元展開案

第一次感想を書く

・秘密、きつね、不思議、ききょう、優しい、窓
・不思議なきつね、桔梗の窓、不思議なきつねの桔梗、やさしい窓
　不思議な桔梗、優しいきつねの不思議

・青、白、黄色、紫、緑、赤　→　青が一番似合っている
・青：清らかな感じ、きれい、男の子の色、雨の日の色
　

< 心が清らかな人だけ >
・その景色は美しすぎました
・お礼にサンドイッチを持って
・鉄砲をあげました

< 誰もが見られる >
・鉄砲を抱えると、その後を追いました
・そこにいる親ぎつねをしとめたい
・愛想笑いをして
　

・「いつもの見なれたすぎ林ではなく」から
・「一面、青いききょうの花畑なのでした」から
・「ぼくの目の前を、ちらりと白いものが走ったのです」から

ぼくの気持ちの変化を検討する
　ぼんやり→あれ？→立ちすくみました→息をのみました→どこをどう間　違えて→引き返すんだ→なんだかそらおそろしい→ほんのちょっと休んでいこう

< ぼく→きつね >
・いやだなぁ　・おもしろくない　・変なやつ　・とんでもない

< きつね→ぼく >
・嬉しいなぁ　・優しい気持ち　・楽しいなあ　・仲よしになりたい

→ぼくときつねの気持ちはすれ違っている
　※会話、仕草などを書き出した後、気持ちを想像する。

・青いききょうの花畑←→杉林は行けども行けども杉畑
・鉄砲←→サンドイッチ
・きつねをしとめたい←→お礼にあげる
・指なんか染められてたまるか←→指を染め直してもらおうと思って
・あいそわらい←→がっくりとうなだれて

※ぼくの気持ちも変わっていることに気づく

・うんうんとうなづきました
・何度もうなづきました
　

・きつねのことがわかったから
・きつねをしとめたいという気持ちが変わった

・一度でもいいから会ってみたい
　

・ぼくもきつねも同じ心の淋しさを持っている
・ひとりぼっちだった。　・友達になりたかった