玄関ホールのところに、やや傾いたクリスマスツリーが飾られています。
教材室の片隅に、何年も前から放置され、埃まみれになっていたツリーセットがあったのです。
組み立ててみると、モミの葉の部品が足りなくて、間が抜けています。
飾りも何一つ残っておらず、どうしても、傾いてしまいます。
でも、子どもたちのために何とか飾ってあげたい。
山の方から似た枝（カヤ）を拾ってきて、間抜けのところにつけてみました。
葉っぱがやや大きいので、何となく南国風です。
ヘンな木が一本玄関に置かれたのですが
それに気づいたみんなが、それぞれいろんなモノを持ちよって
だんだんクリスマスツリーに変わっていきました。
Ａ先生は、家から綿を持ってきて雪を散らし
Ｂ先生は、キラキラ飾りで、間抜けの部分を隠し
Ｃ先生は、わいいぬいぐるみを置いて
保護者の方は、折り紙で星を作りツリーのてっぺんに置き
Ｄ先生は、…
既製品じゃない、大河内オリジナルツリーができあがりました。
女の子は、こうしたモノに敏感ですから
何か飾りが増えるごとに「わぁ、○○だ」と喜んでくれました。
この手づくりツリーを見て、うちの学校を象徴していると感じました。
子どもたちのために、自分の得意を少しずつ出し合って
学校を飾ることができました。
手づくりですから、既製品のようにスマートではないし、格好よくもないけれど
子どもたちに笑顔を届けることができました。
斜に構えているわけではないけれど、斜めに傾いたツリーを誇りに思いました。